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≪≪≪ ● MAILMAGAZINE BULLETIN『信大物理同窓会報』0020号● ≪≪≪≪≪
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┃信┃┃州┃┃大┃┃学┃┃物┃┃理┃┃同┃┃窓┃┃会┃┃報┃
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│田田田田田|──┐■━━■編集・発行/信大物理同窓会事務局■━━■
│田田田田田|田田| (http://www.supaa.com/) ◎2008年01月01日配信◎
│田田田田田|田田|〒390-8621松本市旭3-1-1 信州大学理学部物理教室内
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■「旧文理学部物理学科」+「理学部物理科学科」のOB&学生と教官の会■
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(当メルマガ会報は《表示》→《文字のサイズ》→《等幅》でご覧ください)
---------------------------------------------------------------------- ○-- 新年、あけましておめでとうございます。今号は、昨 --○
○-- 年秋のトップニュース「宮丸助教“さきがけ”採択」 --○ _●_
○-- を特集しました。さらに今度は、新赴任の奥山助教が --○ (____)
○-- “素粒子メダル-奨励賞-”を受賞するという知らせあ --○ (______)
○-- り。物理科教室は若いエネルギーで熱く燃えている? --○ | ○ |
【 I ・ N ・ D ・ E ・ X 】
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◇ 宮丸文章先生が戦略的創造研究推進事業に採択! ・・・・岩田 真 (19S)
◇ フラクタル構造による光制御可能性……・・宮丸 文章(物理科学科助教)
◇ 第11回物理会総会のご案内 ・・・・・・・・・・ 第11回物理会総会幹事
◇ 【OB/OGの現場から】第3回〜「 基 本 」 ・・・・・橋本 順治(4S)
◇ 信大東京同窓会2月2日(土)開催のお知らせ
◇ 【寄稿】トミ−余志の著作が「文芸社」から出版 ・・・富井 義(文理7)
◇ <再録>「同窓会費」は終身会費として1万円『会計細則』決まる!
◇ 編集雑記
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■ 宮丸文章先生の研究が戦略的創造研究推進事業
(さきがけタイプ) に採択されました! ■
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報告:信州大学物理同窓会報 編集委員 岩田 真(19S)
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昨年(2007年/平成19年)9月、信州大学理学部物理科
学科・宮丸文章助教の研究課題『フラクタル構造による ☆
光制御可能性の探索と光機能素子の創製』が、日本科学 /
技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(さきがけタイ /\┌─┐
プ)に採択されました。このことを聞き付けた我々は、 (~~/│~~│
11月中旬に宮丸先生の研究室を訪ねて取材。当同窓会報 //~' 丶ノ
編集委員の岩田さん(理学19S)がレポートします。また、 く _||_
宮丸先生ご本人からも解説文をいただき、併せてご紹介
します。
◆関連サイト→( http://www.supaa.com/071117miyamaru/index.html )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この「さきがけ」とは、基礎研究を推進するための研究助成制度で、国内で
最も評価の高い大型研究助成制度のひとつとして知られています。宮丸先生の
採択課題研究の任期は平成19年10月から3年で、毎年一千万円程度の研究資金
が配分されます。現在、母校は国立大学独法化による財政難や少子化による受
験生の減少といった厳しい状況にあります。今回の宮丸先生の大型助成金獲得
は、母校にとって大きな朗報であると言ってよいでしょう。
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1.光と電波の境界領域・テラヘルツ帯の研究と応用技術の発展
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宮丸先生の主な研究分野は、テラヘルツ波工学・フォトニック結晶工学との
ことです。テラヘルツ (THz) 光というのは、波長が30μm 〜 3mm程度の遠赤
外光、またはミリ波・サブミリ波と呼ばれる領域の電磁波をさします。このよ
うな光と電波の中間にある電磁波帯は、遠赤外光としての光学的なアプローチ
の低振動数限界と、マイクロ波技術の高振動数限界の境界にあり、従来、技術
が充分に発展しきれていない電磁波の領域として考えられていました。
しかし、1990年代以降の超短光パルスレーザーの開発や半導体光スイッチの
高性能化により、量子エレクトロニクスの手法を用いてテラヘルツ領域の電磁
波の発生・検出が可能になったことから、現在では,著しく発展している科学
技術分野のひとつとして脚光を浴びております。
1990年代以降のテラヘルツテクノロジーでは、その周波数帯の特徴を生かし
て、危険物や違法薬物の検査、半導体ウエハーやLSI、食品、薬品などの非
破壊検査、医療診断、環境計測、超高速無線通信等、様々な応用が研究されて
います。宮丸先生は、テラヘルツ光を用いたこのような応用を見据えて、テラ
ヘルツ光を操るためのデバイス開発に必要な基礎的問題の解明を中心に研究を
展開されているとのことです。特に、フォトニック結晶、プラズモニック結晶
といった構造物の研究をされているそうです。
2.フォトニック結晶、プラズモニック結晶といった構造物の研究
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フォトニック結晶とは、誘電体や金属を材料として電磁波の波長と同程度の
周期構造を有する物体のことです。結晶というよりもむしろ人工構造物になり
ます。一般に、ふつうの結晶では原子は周期的に並んでおり、その周期的なポ
テンシャル構造により、結晶中の電子 (の波) のとりえるエネルギーはバンド
構造をつくります。光に対してもフォトニック結晶による周期ポテンシャル構
造があれば、光 (の波) のとりえるエネルギーにバンド構造が生じ、多彩な光
学特性によってテラヘルツ光を制御することが可能になります。
更に、このフォトニック結晶を金属でつくったものを金属フォトニック結晶
と呼びますが、金属フォトニック結晶中を伝わる光は,真空中を伝わる光とは
違って,金属中の自由電子と非常に強く相互作用をしながら新たな状態で存在
するようになります。一般に、金属中の自由電子の集団的な振る舞いをプラズ
モンと呼び、プラズモンと光が結合した状態をプラズモンポラリトンと呼ぶそ
うです。
金属のように物質の内部に光がほとんど侵入しない場合は、表面のみにプラ
ズモンポラリトンが存在できますので、金属フォトニック結晶内の新たな光の
状態は、表面プラズモンポラリトンと呼ばれます.この表面プラズモンポラリ
トンは、一般的な自由空間中の光とは異なった大変特異な性質を持っており、
テラヘルツ光の応答制御・応用といった観点からも非常に興味深いそうです.
3.光伝導アンテナの高性能化・小型化で実践レベルで使用可能に
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今回採択された宮丸先生の「さきがけ」研究では、テラヘルツ光を制御する
ためのデバイスとして、フラクタル構造をもった構造体(フォトニックフラク
タル)も用いて、それと電磁波の応答を明らかにすることが中心課題とのこと
です。
一方で、宮丸先生は、基礎的な研究の展開にとどまるだけではなく、研究の
応用も視野に入れた精力的な研究をされていているようです。そのような構想
の例が、テラヘルツ光放射用の高性能光伝導アンテナの開発やテラヘルツアン
テナアレイによる2次元センサーの開発だそうです。
現在、光伝導アンテナによるテラヘルツ光源は放射光強度が弱いので、フェ
ムト秒パルスレーザーという非常に高価なレーザーを使用して発振しています。
そのことのために、商業的には費用対効果が低く、テラヘルツ技術が一般に普
及しない大きな要因になっています。光伝導アンテナの高性能化・小型化によ
り、高強度・高感度の(発生・検出)アンテナを開発できれば、安価な半導体
レーザーを発振に使用することができるようになり、テラヘルツ技術は実験室
レベルを抜け出して、実践レベルで使用することができるようになると期待さ
れるとのことです。
更に、この高性能・小型化により、波長よりも非常に小さなアンテナが実現
できれば、アンテナアレイへの応用も可能になります。これを用いるとテラヘ
ルツ光領域における2次元センサーの実現が期待できて、テラヘルツ光イメージ
ング技術の格段の進歩につながるそうです。
一般に、新しい分野の応用開発では、物理学のような基礎研究が重要な役割
を果たすことがあります。宮丸先生のテラヘルツ光とフォトニック結晶の相互
作用を明らかにするといった基礎的な研究は、時代を先取りした新しい分野の
応用を見据えた基礎研究として、近い将来、フォトニック結晶デバイスの応用
開発に大きく貢献するものと思われます。
4.関連WEBサイト
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆日本科学技術振興機構 ( http://www.jst.go.jp/kisoken )
◆さきがけ ( http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/ )
◆信大テラヘルツ分光研究室 ( http://science.shinshu-u.ac.jp/~thz/ )
◆武田三男教授の「フォトニックフラクタル」に関する報道
( http://www.supaa.com/pages/takeda01.html )
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■ フラクタル構造による光制御可能性の探索と光機能素子の創製 ■
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宮丸 文章(信州大学理学部物理科学科助教)
---------------------------------------------------------------------- 構造によって光の制御を行う方法として、フォトニック
//\ 結晶が有名です.フォトニック結晶とは、誘電体や金属物
/ / 田\ 質を光の波長程度の空間スケールで周期的に配列した構造
/ / \ です.この構造により光が結晶中に存在できないフォトニ
~~~~~~~~~~~~~ ックバンドギャップやスーパープリズム現象など、多くの
興味深い光学特性が可能になります.
他方、周期構造以外のものとして自己相似形を特徴とするフラクタル構造と
呼ばる構造があります.フラクタル構造はそもそも数学上の概念ですが、動物
の毛細血管や海岸線など現実世界にも実際に観測され、自然界はその構造を非
常に有効に活用しています.このように自然界と関係深いにも関わらず,光に
対するフラクタル構造の有効性というものは、いままであまり考えられていま
せん.むしろ、フォトニック結晶と同じアナロジー(光の多重反射による干渉効
果)にでは、フラクタル構造の有効性というものは考えにくいのが現状です.
構造による光制御の方法として、フォトニック結晶とは別のアプローチとし
て、メタマテリアルというものがあります.メタマテリアルは波長よりも小さ
いサイズの人工構造の集合体です。
このメタマテリアルのアナロジーを採用すると、フラクタル構造が有益な役
割をする可能性があります.フラクタル構造が光に対してどのような作用を及
ぼすのか、またフラクタル構造特有の光機能が発現するのか、という問いには
まだ明確な解答は与えられておらず、構造による光の制御に関する非常に興味
深いテーマです.
本研究ではフラクタル構造による光作用を探求することにより、フラクタル
という特殊な空間構造による光制御の可能性を見いだすことを目指します.
具体的には、フラクタル構造をテラヘルツ光領域のアンテナに応用したフラ
クタル光伝導アンテナや、メタマテリアルの“単位構造”にフラクタル構造を
採用した“フラクタルメタマテリアル”を実現し、フラクタル特有の新奇な光
機能発現をねらいます.
これらの光機能素子は、現在、新しい光学素子の出現が渇望されているテラ
ヘルツ光領域において強力なキーデバイスとなり、様々なテラヘルツ光応用技
術の実用化を促進させることができるものと期待されます.
◆関連サイト→( http://www.supaa.com/071117miyamaru/index02.html )
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…………………………………………………………………………,--………………
来・年・度・ / \、
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□■ ┃第┃11┃回┃信┃州┃大┃学┃ □■□ ┌ω人=♀=ノω┐│
□■ ┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋━╋━┳━┓ □■□│お し ら せ │/
□■ ┃物┃理┃会┃総┃会┃に┃つ┃い┃て┃ □■□└──────┘
□■ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ □■□
◎本年2008年の当同窓会総会は、東京で開催されます。以下のように概要が
固まりましたので、ご案内申し上げます。ぜひとも予定に入れてください。
1.開催日:2008年5月24日(土)13:00 〜17:00
2.会 場:大手町サンケイプラザ(東京・大手町)《予定》
3.講 演:神田 健三 氏(理3S/中谷宇吉郎雪の科学館館長)
4.会員への案内状発送:3月ころ
■幹事:三上浩佳(文理10)、太平 博久(6S)、近藤一郎(12S)、
佐藤祐子(91S)《敬称略》
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┃O┃B┃/┃O┃G┃の┃現┃場┃か┃ら 第3回
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■ 「 基 本 」 ■
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橋本 順治 (理4S・神奈川県川崎市在住)
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現役で活躍中の当同窓会員に、現場の様子を自由に語っていただ
(・> こうというのが、このシリーズ『OB/OGの現場から』です。第3回
/彡)) の橋本順治さんは、本学では素粒子論研究室に所属。現在、日立ソ
/ / フトシステムザイン株式会社の代表取締役としてたいへん責任の重
/"?k_ い役職に就かれ、多忙な日々をおくっておられます。
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信州大学理学部物理学科の武田教授から同窓会誌への投稿のご依頼を受け、
安請け合いをしてしまったことを後悔しながら書き始めています。というのも
私が信州大学理学部物理学科に入学したのは、昭和44年(1969年)です
ので38年前になります。学生時代の話も原点として書こうとしたのですが、
情けないことに霧の向こうの景色をスケッチするようなもので、明瞭に思い出
せない部分が沢山あります。
私は現在日立ソフトの系列会社である日立ソフトシステムデザイン(株)の
社長をしております。主要業務はコンピュータソフトの開発が中心です。直接
物理知識を使う職業ではありませんが、物事をとことん突き詰めて考えるとい
う習性は、理学部物理学科で習得したものであり、この習性はコンピュータソ
フト開発では、言葉は悪いですが“飯の種”になっていると思います。
さて入学の年1969年は東大紛争の影響で東大入試が中止になった年でし
た。70年安保で学生運動真っ盛り。ご多分に漏れず松本キャンパスも占拠さ
れほとんど授業がなかったと記憶しています。入学した同じ学科の同期性は3
0名弱で、こういう状況ですのですので、クラスの同期生と親しく話すように
なったのは2年生の時からでした。
この当時物理学科は4教室だったと記憶しています。宮地先生の素粒子教室、
勝木先生の物性教室、森先生の電子教室(宇宙線の研究)、辻先生の統計教室
(強磁性の実験)です。私は4年生の時、宮地先生の素粒子教室にお世話にな
りましたが、学部の学生で素粒子論は難しく、実質は量子力学の輪講が中心で
した。ランダウ・リフシッツの量子力学を輪講したのを覚えています。この時
期ゲルマンのコークモデルが実証されておらず、物理学の最先端の混沌とした
雰囲気を、充分理解できないにしろ感じたことは、非常に貴重な経験でした。
1973年の3月に卒業ですが、その時学部長をされていたのは宮地先生で
した。卒業式のご挨拶をされましたが、“理学部出身者は社会に出ても原理・
原則に則って考えることで社会に貢献せよ”との激励をもって我々を送り出し
てくださいました。趣旨は「何事も基本に帰って考えよ。どうして、なぜとい
つも考えよ。」と言うことでありました。
冒頭で書きましたが、我々の従事しておりますソフトウェア開発の仕事で一
番重要なのは、抽象化された概念の把握と整理です。突き詰めて考えることは
美しい設計をする上で必須条件になります。まことに的を得た激励の言葉とし
て大切にしております。
プロとしてのソフト開発はアマチュアが行うソフト開発と量と質において大
きな違いがあります。量の違いを言うと、大きなソフト開発では100人単位
の人間が年単位で開発を行います。社会インフラを支える公共機関とか金融機
関のソフト開発では珍しいことではありません。こういうプロジェクトで上流
工程である要件定義や設計が大変重要になります。
ソフト開発の経験のない方に、ソフトウェアとは何かを乱暴に一口に言って
しまうと、コンピュータに対する作業指示書であると言えます。もっとわかり
やすくいうとコンピュータが行う足し算や引き算のデータ処理の方法を細部ま
で指示したものです。この細部指示書作成が100人単位で年単位の仕事にな
ります。
プロとアマの質の違いで言うと、色んな人が長い年月機能向上や補修作業の
為に、この作業指示書を読んだり、加筆訂正しますが、このためには作成され
た作業指示書が理解し易いものでなくてはなりません。アマチュアが一時の楽
しみに一人で書くソフトと大きな違いがあります。
多くの人が理解できるためには下記2つの要件を満たしていることが大変重
要です。
(1) 自然な機能単位で独立部分に分割されていること。
(2) 分割された独立部分は明確なルールで相互作用すること。
先ほど述べた膨大な作業指示書を、上記原理を守って作成することは「言う
に安く行うに難し」です。エンジニアはどうしてこの機能分割を選んだか?
別の機能分担の方法はないのか? との問いかけを、いつも続けなくてはなり
ません。特に工程の最初に当たる設計段階での分割の良し悪しは、完成したコ
ンピュータシステムの性能を決定付けます。
当社では教育に大変力を入れています。特にプログラマーには機能単位でプ
ログラムを構造化する手法を教育しています。情報技術はデジタル機器への応
用やインターネットによる利用者の拡大でますます重要性を増して行くと思い
ますが、情報技術の中核であるソフトウェア、そしてソフトウェアの肝と言え
るものが“機能による構造化”であることは将来も変わることはないと確信し
ています。この根底にあるものが“なぜという問いかけ”なのです。
最近メタボリックシンドローム防止のため朝晩1時間程歩いております。会
社があります品川近くの勝島運河沿いを歩くことが多いのですが、夜などは東
京のなかでも星が見えます。信州の満天の星「今にも落ちて来そうな銀河を」
最近よく思い出します。
以上
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┃信┃大┃東┃京┃同┃窓┃会┃の┃お┃知┃ら┃せ
┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━
◎恒例の信州大学東京同窓会(全学部対象)を下記のとおり開催する事にな
りました。今回の講演会は、信大繊維学部卒の駐日モンゴル大使レンツエンド
・ジグジットさんをお招きして、モンゴルと日本についてざっくばらんなお詰
をいただくことになっております。大学本部にも学長始め諸先生にご出席をお
願いしております。懇親会も全員指定卓に着席する方式に従来とはガラリと変
えた趣向にしました。皆様お誘いのうえ、多数ご参加いただきますようお願い
申し上げます。
■日時:平成20年2月2日(土)午後3:00〜午後7:15
午後3:00〜午後4:10 講演会:駐日モンゴル大使 レンツエド・ ジグゾット 信大繊維学部卒
午後4:20〜午後5:00 大学からの報告:学長・理事
午後5:15〜午後7:15 懇親会:全員指定卓に着席、新人にても
楽しい卓にしたい。
■会場:アルカディア市ヶ谷(旧私学会館)
千代田区九段北4-2-25 TEL 03-3261-9921
■会費:10,000円
■参加希望:12S近藤までeメールでお知らせください。 ( kondo-i-2013@u01.gate01.com )
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【寄稿】 ┃文┃理┃の┃こ┃ろ┃の┃追┃憶┃ 第2回
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■ トミ−余志の著作が「文芸社」から出版されました ■
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富井 義(文理7回卒・長野県野沢温泉村在住)
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拝啓
時下 貴下におかれましては、益々ご清栄の事とお喜び申し上げます。
さて私事のことですが、この(2007年)春頃「文芸社」なる出版社より連絡
があり「貴方の自費出版の本は面白いから、私の社から出版させてくれません
か」との申し出がありました。
出版社は営業成績を上げるため、自分史などの原稿を持ち
V ? 込むと、製本してくれるという話は前から聞いておりました
(∵) が、向こうから持ち掛けられるとは意外でした。こりゃ私の
\(@)⊃ 本も多少脈があるのかと思い、その煽(おだ)てに乗ってみる
〜〜〜〜〜〜 ことにしました。
その後、原稿に加・削除を加え、この(2007年)11月10日に出版の運びとな
りました。
本は『六十六(むそむつつ)男のY噺』(トミ−余志著/文芸社)です。近く
のどの本屋からも取り寄せられます。又「電子出版」にも乗るとのことです。
身近の人に宣伝していただければ有り難いです。
勝手なお願いで恐縮です。 敬具
各位 十月下旬 富井 義
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●● ★『六十六(むそむつつ)のY噺』は、次のアマゾンのサイトか
●※● らも購入できます。◆( http://www.amazon.co.jp/ )
●\§
∞\ ★文芸社:東京都新宿区新宿1-10-1 TEL 03-5369-2290
◆( http://www.bungeisha.co.jp/ )
四六判・上製・268頁 定価 1,575(税込み)
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
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<再録>■「同窓会費」は終身会費として1万円。『会計細則』決まる!■
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1.同窓会費は終身会費として1万円とする。一括払いを原則とするが、本
人からの申し出があった場合は事務局長が分割払いを認めることができる。
2.事務局長名で金融機関に同窓会の口座を設ける。事務局長が通帳・印鑑
を 管理する。会計担当がカードを管理して口座からの出し入れなどを行う。
3.在校生からの同窓会費徴収は、事務局が徴収日を決めて実施する。徴収
後、在校生の会費支払い者リストは、すみやかに会長ほか、会計担当および
関連事務局員に伝達する。
4.金融機関への振込み手数料は会員の負担とする。
5.会計担当は、年1回開催する総会を利用したり、メールで呼びかけたり
して、 卒業生からの会費徴収に勤める。
6.毎年開催の同窓会総会における参加費の徴集など会計管理については、
その年の幹事が担当し、事務局が補佐する。必要経費は事務局から事前に仮
払いのかたちで支出できる。幹事は開催後しかるべく早く収支を事務局に報
告し清算する。
7.会計年度を4月から翌年3月とする。 ┳ξ
会計はすみやかに決算報告を作成 ●●●
して会計監査担当から監査を受ける。 ●●
●
8.本細則の改正は総会で行う。
┏━┳━┳━┳━┓
▼下記いずれかの口座に┃同┃窓┃会┃費┃のお振込みをお願いします!
┗━┻━┻━┻━┛
------------------------------------------------------------------
◆郵便局の場合/通常郵便貯金
記号:11150 番号:20343411
口座名義:信大物理同窓会 代表者 武田三男(たけだみつお)
住所:390-8621 松本市旭3-1-1
◆銀行の場合/八十二銀行 信州大学前支店
店番号:421 普通預金 口座番号:650215
口座名義:信大物理同窓会 代表者 武田三男(たけだみつお)
住所:390-8621 松本市旭3-1-1
 ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ◎編集雑記◎/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄
◆宮丸先生の「さきがけ」採択記事の取材は、11月17日に松本キャンパスを訪
問する予定でしたが、今回突然の急用で行くことができなくなりました。取材
当日は、高藤さんにスカイプを設定して頂き、宮丸先生とお話しすることがで
きました。また、詳細については、後日e-mail で宮丸先生に教えて頂いて何
とか記事を書くことができました。助けて頂いた方々に感謝致します。 (M.I)
●昨年は政治経済の面でも悲喜こもごも波瀾の一年だったと思
/\ ☆ います。しかし、何事もいまひとつ決定打とはならなかった。
│○│ “政権交代”も北朝鮮の“核放棄”や環境問題の“数値目標”
│ │ など数々の懸案が年越しとなってしまいました。今年こそいい
/| |\ 意味での決定打の年になってほしいものです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ●紙面トップのリードでも触れましたが、宮丸先生や奥山先生
|||| ら若手の研究活動が評価され、たいへん活気ある状況のようす。
こうしたことが、全ての教員・学生への励みや刺激になって、
母校のボトムアップに繋がっていっていただければと願います。
●大好評【OB/OGの現場から】も今回で3回を迎え、今回ご登場いただい
た橋本さんは従業員500人規模の会社の先頭に立っておられます。「根源的な
ものへの探究と思索」といった物理学の洗礼を受けた経験が活かされている?
このコーナー宛に自薦他薦を問わず“この人”の情報をお寄せください。(T)
○昨年の世相を一文字で表すと「偽」であった。私は崩壊の「崩」まで到って
いるのではないかと思う。人間の質が変質して規範が崩壊したように思うから
である。しかし今年は転換の「転」であって欲しいと願います。
○昨年、当WEBにアクセス頂いた方々、また投稿して頂いた方々に有難く深く
感謝致します。ありがとうございました。今年も情報発信と交換の場に利用し
て頂き盛り上げて下されば幸いです。 (M.M)
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■■■■■ MAILMAGAZINE BULLETIN 『信大物理同窓会報』0020号 ■■■■■
■ 2008年01月01日 編集・発行/信大物理同窓会事務局
《編集委員》松原正樹(文理10) 高藤惇(2S) 岩田真(20S)
┌──┐ (http://www.supaa.com/)
│\/│ (info@supaa.com)
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(C)信州大学物理同窓会事務局 無断複製・転載を禁ず
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