[ 信大物理同窓会報0024号(2008年冬号) ]
2008年12月20日配信




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          ┃信┃┃州┃┃大┃┃学┃┃物┃┃理┃┃同┃┃窓┃┃会┃┃報┃    
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│田田田田田|          │★ SUPAA MAILMAGAZINE BULLETIN 2008年冬号 │ 
│田田田田田|            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│田田田田田|──┐■━━■編集・発行/信大物理同窓会事務局■━━■
│田田田田田|田田|             (http://www.supaa.com/)  
│田田田田田|田田|〒390-8621松本市旭3-1-1 信州大学理学部物理教室内
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 ■「旧文理学部物理学科」+「理学部物理科学科」OB&学生と教員の会■
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  ○-- 12月初旬、当会の「学年幹事」「研究室幹事」の  --○    ∩ 
  ○-- 協力要請を目的に根建会長、清水事務局長、わた --○  ⊂○⊃
  ○-- し高藤の3名で、物理学科会議にお邪魔しました。--○    ∪
  ○-- 初の試みで、驚かれた先生もおられたようですが、--○   ∞l∞
  ○-- 同窓会と教室の連係はますます高まっていきそう。--○   ∞l∞
  ○-- 宮地先生の連載2回めは「文理学部改組」の今だ --○
  ○-- から話せる(?)裏話です。是非ご高覧ください。--○

      【 I ・ N ・ D ・ E ・ X 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◇ 連載第2回【信州大学への追想】“あの日あの頃”  ・・・・・宮地 良彦
◇ ┃第12回信州大学物理会総会┃について・・・・・・・・・・・清水 邦男
◇ 〜文科省委託事業「わたしもサイエンティスト!」報告〜・・・中島 美帆
◇ 宮丸文章先生が「The 2nd THz Prize」を受賞されました!!
◇ イベントご案内 ◎「信州大学東京同窓会」が2月7日(土)に旗揚げ!!
◇ 冊子の刊行 ◎『信州で学ぶ−信州大学理学部教員からのメッセージ』
◇ 【OB/OGの現場から】第7回 〜「情報処理から自然のなかでの
        ものつくり、アートも視野に!」・・・・・・・・杉原 保幸
◇ 新たに・改めて“同窓会員登録”された面々!! 
◇ <再録>「同窓会費」は終身会費として1万円『会計細則』決まる!
◇ 編集雑記
 
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 【信州大学への追想】┃“┃あ┃の┃日┃あ┃の┃頃┃”┃ 連載第2回 
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                   ■ 文 理 学 部 の 改 組 ■
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            宮地 良彦(信州大学名誉教授・物理同窓会名誉顧問)
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                  *
         この牧歌的な文理学部に大変動の波が押し寄せたのは昭和39
   ●●    年のことである。昭和22年から始まった第一次ベビーブームに 
  ●※●   よる昭和41年度以降の大学入学志願者の急増を契機として、文
   ●\§  部省は文教政策の最重点として大学制度の改善を考えており、
    ∞\  その中で教員養成制度の改善、一般教育の充実と関連して、国        
       立大学文理学部を全て専門学部に組織改革することを焦点とし
ていることが分かったからである。

 当時信州大学文理学部は、教官定員52(人文科学科18、社会科学科4、自然
科学科20、一般教育10)と全国最少の規模の学部で、この人数で文理学部の専
門課程と一般教育と同時に、農学部、医学進学課程、および工学部の半数の一
般教育を担当し、予算、施設、教員組織すべてにわたって慢性的飢餓状態にあ
った。そのため、ここでバスに乗り遅れると大変だという危機感から、長野
(教育、工)松本(文理、医、工、農)、松本(教育分校)上田(繊維)と4
か所に分散した一般教育の統合、教育長野本校と松本分校の整備と絡めて、学
部の命運をかけた問題として改組問題に取り組むことになった。

 文理学部では当初から文系・理系それぞれ独立の専門学部を志向する声が強
かった。しかしながら、これまで他学部の一般教育を担当していたいきさつか
ら、いまさら一般教育から手を引と言い出すわけにはゆかず、教官組織の手薄
さを見ても独立した二つの専門学部というのはいわば絵に描いた餅に等しかっ
た。

 一方信州大学の他学部では、医学部や農学部は責任体制の明確な教養部を作
れという声が強かった。また繊維学部は新制大学発足当時から専門教育と一般
教育を自前で行っていたから、教養統合など他人事と考えていたし,工学部は
教官定員供出の絡む統合問題には終始消極的で、口も出さないが人も出さない
という立場で一貫していた。教育学部は長野本校と松本分校との歴史的な対立
という複雑な状況を抱えていた。この様な状況から将来計画委員会での議論は 
混迷を深め、学内有志の努力にもかかわらず改組計画の昭和40年度概算要求は 
見送らざるを得ない結果となった。  

  こういった閉塞的状況が一気に打開されたのは昭和40年である。この年の4
月に文部省から着任した事務局長吉田勇は、三村一学長と一心同体となって信
州大学の機構改革を一気に推し進めた。

 まず手始めに4月1日の評議会で教育学部松本分校の廃止、文理学部を人文
学部と理学部に改組するという基本方針を決定し、4月22日には教養部、人文
学部、理学部の設置準備委員会、調査部会及び調査部会分科会を開設するなど
まさに電光石火の早業である。

 その結果連休明けの5月6日から6月18日までのわずか40日間に、教養部関
係20回、人文学部関係26回、理学部関係12回の会議を重ね、先に教養統合に不
参加を決定した繊維学部を説得して、6月下旬には、人文学部(文学科、社会
科学科)、理学部(数学、物理、化学、生物、地質)、教養部の創設という改
組・統合案を昭和41年度概算要求として文部省に提出するまでにこぎつけたの
である。

 この概算要求は従来の常識を超えた大型のもので、文部省議を通るかどうか
大方の教官は半信半疑といったところであった。特に問題は理学部の学科構成
にあった。以前から文部省が改組理学部は数・物・化・生・地のうちのひとつ
をはずした4学科構成とする方針であることがわかっていたのだが、設置準備
委員会はこれを承知のうえで、議論の紛糾する難しい問題は先送りにし、あえ
て5学科構成の理学部改組案を決定したのであった。

 反応は直ちに返って来た。7月中旬には、本部事務局を通じて、理学部を4
学科構成にせよとの文部省の強い意向が文理学部に伝えられ、文理学部理科会
(自然科学系教官会議)では、ほのかな希望の光をみると同時に、学科生き残
りをかけた激しいサバイバルゲームが開始された。

  もともと文部省の理学部4学科構成の裏には、数学、物理、化学は欠かせな
いものとみて、生物と地学のどちらか一方を共通学科目にしようという腹があ
った。ところが信州大学の場合は、教官現員が数・物・化・生・地それぞれ4
名と全く同数であったこともあって、このサバイバル論争は、本来ならば優先
権を持つはずの数学をも巻き込んで激烈を極め、学問の重要性、地域的な特色、
卒業生の社会的需要、学生の応募見通し等について選挙演説まがいの熱弁をふ
るい、果ては学科毎に教官の研究業績の比較まで行った挙句、次のように決定
して文部省に報告した。

  第1案        物理・化学・生物・地質
  第2案        物理・化学・地質・数学
  第3案        物理・化学・生物・数学

  この報告を受けた文部省では、大学の意志を尊重しようという意見と、数学
の無い理学部はあり得ないという常識論が対立したそうであるが、結局後者が
大勢を占め、原案の修正を求めて来た。

 これに対し夏休みに入っていた文理学部は、池田雄一郎学部長の責任におい
て第2案を選択する旨回答した。(この時点でのもうひとつの修正点は、人文
学部の社会科学科を経済学科とすることであった。)         

  生物学教室は、当時の文理学部自然科学科にわずか4名し      vvv
かいなかった教授のうち2名を持っており、その一人である   vvv (  )
池田教授は文理学部長を何期にもわたり務めていた学部内で    ( ) ~|~
も信望厚い人物であったのだから、運命はまことに皮肉であ    ~|~  | /
ったといわねばならない。特に文理学部長として、一旦は学     |/\|/
部の意志決定案を提出しながら、本省の修正要求に対し、自
分の所属する生物学科にとって決定的に不利な第2案を選択する立場に立たさ
れた池田学部長の心境はどのようなものであったろうか。

 恐らく激烈を極めた理科会の経過から、これ以上の不毛の論争に終止符を打
つために自らの責任において決断した、明治人池田雄一郎の苦渋に満ちた孤独
の選択であったに違いない。

 このようにして、一度は地獄を覗いた数学、逆転の憂き目を見た生物、サバ
イバルゲームを乗り切った地質等、学部内に複雑な傷は残ったものの、数学・
物理・化学・地質の4学科と共通学科目(生物)という理学部の構成が固まり、
昭和39年から2年間にわたって信州大学全学を巻き込んだ改組、教養統合の嵐
は、人文学部・理学部の創設と教養部の松本への統合という形で昭和41年3月末
に終結したのであった。

(文中の肩書は当時のもので、敬称は省略いたします。)   (以下次号)

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┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃第┃12┃回┃信┃州┃大┃学┃物┃理┃会┃総┃会┃について
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              清水 邦男(文理11/信州大学物理同窓会事務局長)
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 第12回物理同窓会の開催については、信州大学創立60周年記念行事の一環を
なす、ホーム・カミングデーに合わせ平成21年6月6日(土)に松本において
実施することが、幹事会にて決定されております。

 ホーム・カミングデーの運営については、大学と同窓会連合会との協議によ
り立案・企画されております。同窓会連合会には理学部同窓会が参加しており
ますので、実質的な運営に関しては理学部同窓会が決定し、物理同窓会はその
計画に沿って参加する形で行われることになります。

 先ごろ、12月6日に理学部同窓会の役員会が開催され、オブザーバーとして
参加しましたので、現時点に於ける計画状況についてお知らせします。(*は
清水追加)

  ■理学部ホーム・カミングデーの運営について

  ・日時 平成21年6月6日(土)10:30〜13:30
  ・内容 10:30〜11:30 【学科の集い】
                学科同窓会など(物理同窓会総会 *)
      11:30〜12:00 【理学部同窓会総会】
               (文理学部自然科学科卒業生をもまじえ)
      12:00〜13:30 【理学部主催昼食会】(会費 1,000円)
               (学部・学科の歩みと現況報告)
      14:00〜    各学科での取り組み

 以上が骨子となりますが、物理同窓会としては10:30からの各学科の集いの
時間帯に12回の総会を開催し、11:30以降は理学部同窓会と歩調を合わせ、14
:00から、さらに独自の活動を企画するか、または大学が主催する(同窓会連
合会共催)の記念行事(記念コンサート、記念式典、記念講演、祝賀会)に各
自参加するかを決定する必要があります。

 現況は以上ですが、各学科の集会場所、祝賀会参加の申し込み等などについ
て未定の事項も多くありますので、理学部(志水先生)とも充分に意思を疎通
させながら、来年1月末を目途に、総会幹事の計画を皆様に提示させていただ
く考えでおります。
----------------------------------------------------------------------
◎理学部からのお願い:ホーム・カミングデー当日は、理学部C棟のロビーや
昼食会会場付近に文理から理学にかけての時間経過を示すような 『写真』を
コメント付きでパネル掲示したいと考えています。そこで、同窓会員の皆さん
にお願い。記念となる当時の写真を提供していただけないでしょうか。よろし
くお願いします。                 武田三男(理学部長)

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    ■  女子中高生を理系に
      〜文科省委託事業「わたしもサイエンティスト!」報告〜 ■ 
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           中島 美帆(信州大学理学部物理科学科 物性実験研究室)
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                「女子中高生とその保護者」を対象とした『女子中高生の理
 ° Д。°。  系進路選択支援事業』(信州自然科学実験室「わたしもサイ
 \(‥)/。   エンティスト!」)が07年から始まり、ことしで2年めを終
  (  )°。   えました。立案者でもある中島先生より一筆いただきました。
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 読者の中には、意図せず女性専用車両に乗ってしまい、バツの悪い思いをさ
れた経験のある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。男性が圧倒的に多い
職場で働く女性や、理系学部にいる女子学生を取り巻く環境は実際それと同じ
で、毎日男性専用車両に乗っているようなものです。

 もちろん原則は男女共に乗車してよいことになっているので、正確には、ラ
ッシュ時を過ぎた「元」男性専用車両なのですが、初期状態で男性ばかりのた
め、停車のたびにドアが開いてもたいていの女性は男性専用と勘違いして違う
車両に乗ってしまい、状況はすぐには変わりません。車両に異性が多いといっ
ても目的地には着くので問題はないわけですが、どうしても居心地の悪さはあ
ります。根本からそれを解消するにはその車両の女性数を増やすしか手段はあ
りません。

 さて、実際に「元」男性専用車両の女性の割合を増やす努力というのは、近
年色々な形で行われています。男女雇用機会均等法などは例に出すまでもあり
ませんが、一般企業ではさらに拡張された形の「ダイバーシティ・マネジメン
ト」などの言葉も良く聞かれるようになりました。

 大学は社会の動きからは1拍2拍も遅れた対応をとるのが常ですが、このよ
うな流れは確実に入ってきています。これまでも、同窓会紙に同封したパンフ
レットや、メーリングリストでもお知らせしましたように、信大では昨年度よ
り理学部が中心となって「女子中高生の理系進路選択支援事業『わたしもサイ
エンティスト!』」という事業を展開しています。今回はぜひこの場をお借り
して、実施担当代表である私から、今年の事業や背景などについてご説明させ
ていただきたいと思います。

                  *
 まず、この事業では、

 1)女子中高生に大学で行われている研究や教育の特徴をよく知ってもらい、
 信州の自然を生かした野外実習や演習、実験を実際に体験することを通じて、
 サイエンスに対する好奇心と興味を育て「サイエンス・マインド」の芽生え
 を期待する.

 2)女性研究者や女子学生および女子大学院生とじかに触れ合うことによっ
 て、将来の進路を具体的に想像できるロールモデルを提示する.

 の二つを目指しています。つまり、理科の楽しさを知ってもらうことはもち
ろん、女子大学生や研究者と直に触れ合うことで、女子生徒が理系進路を選択
する際のハードルを低くすることが狙いです。

 具体的には、去年好評だった「サイエンス・ラボ」という親子参加型の野外
実習教室を中心に、工学、農学、繊維、教育学部の協力も得て、広いテーマの
ラボを用意し、夏休みを中心に参加者を募集しました。(詳しくはHP:
( http://science.shinshu-u.ac.jp/~girls/ )をご覧ください。)また、こ
のサイエンス・ラボには全学教育機構の美谷島先生にご尽力いただいた松本市
の2高校で室内実験型のラボ(対象は生徒のみ)も含まれます。

 おかげさまで、外部より参加者を募集した5つのサイエンス・ラボは無事に
終了し、高校で行う一つのラボを残すのみとなりました。ラボによって参加者
人数に偏りはありましたが、去年に引き続き理学部で実施した“サイエンス・
ラボ”in上高地は、今年もダントツの人気で20名の定員がすぐに埋まってしま
いましたし、「去年楽しかったから」というリピーターも少なからずいて、だ
んだんと知名度が上がってきているのを感じました。

 また、参加者の皆さんはとても熱心で、「理系に対する興味が強くなった」
「専門的な話やTAの話をもっと聞きたかった」など、実施担当者としては大
変うれしい感想が多く寄せられました。

 この「女子中高生の理系進路選択支援事業」は、3年前より始まった文科省
による委託事業であり、今年は信大も含めた11機関 ( http://www.mext.go.
jp/b_menu/houdou/20/05/08052617/001.htm ) が採択されています。
文科省がこの事業を始めた背景のひとつには、日本の(理系)研究者における
女性比率が欧米諸国と較べて極端に低い、ということがあげられます。

 この原因には大きく2つあり、1つは大学入学時点で理系学部の女性割合が
低いこと、さらにその先の進路で研究者の道を選ぶ女性が少ないことです。前
者の対策として「女子中高生の理系進路選択支援事業」があり、後者の対策は
「女性研究者支援モデル育成」(科学技術振興調整費)
( http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/koubo/06060127/002.htm )と
してかなり大きい規模の事業として展開されています。

                  *

 このような位置づけで始まった「女子中高生の理系進路選択支援事業」です
が、どの採択機関でも共通した問題点や限界が次第に明らかになってきていま
す。サイエンス・ラボのような行事の参加者はもともと理系に興味をもった生
徒中心であり文系志向の生徒までおよばないことや、1年ごとの事業のため目
先の成果にとらわれてしまい長い目で見た活動になりにくいことなどです。

 また、それ以前の問題として、「なぜ女子だけなのか」「無理に増やす必要
があるのか」といういわゆるポジティブアクション(アファーマティブアクシ
ョン)に常に付きまとう問題もあります。つまり、「逆差別ではないか」「公
平さを欠くとかえって女性の不利益になりはしないか」という疑問です。これ
については私自身も明確な答えを得られていない難しい問題で、特に「女性研
究者支援」においては、かなり根強い反発として障害となるようです。(逆に、
利益を第一とした企業の場合は、ここは大きな問題にはならないところが興味
深いところです。)

 しかし私個人は、女子中高生の理系進路選択支援については、この議論から
はすこし距離を置いて、違った見方をしてもいいのではないかと思っています。

 すなわち、近年ますます問題が深刻化している「理科離れ」や「理系学部人
気の低迷」に対する有効な策としての面です。今まで少なかった女性をターゲ
ットにすることでの効率の良さはもちろん、理系進路を選ぶ女子生徒が少ない
理由を探ることは、これらの原因の本質に迫るものではないかということです。

 例えば、理系学部の中でも薬学部は昔から女性が多い分野であることからも
わかるように、女子生徒の実学志向(「結婚・出産しても続けられる」職業志
向)が反って女子を工学や理学から遠ざける原因となっていることも指摘され
ています。一方、男子生徒にも理系職業の人気は高いとは言えず、文系職業の
方がカッコよくて年収も高いから、という理由で文系を選ぶ生徒もいるようで
す。このことから見ても、両者の問題は共通点が多いといえるでしょう。

 この会報の読者の皆様は大半が男性でしょうから、女子中高生の理系進路選
択支援については、あまり深く関わることはない話題だと思われますが、理科
離れの問題には苦慮されている方も多いかと思います。

  V ?       ぜひこの機会に、理系に女性が少ないのはなぜか、どうし
(∵)       たら増えるのか(又はなぜ増やさなければならないのか)、
 \(@)⊃      についてお考えいただき、我々のこの事業に対してご理解と
〜〜〜〜〜〜  ご協力をお願いいたします。   

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  ■ 理学部物理科学科宮丸文章先生が「The 2nd THz Prize」を ■
  ■ 受賞されました!! (2008年10月1日)          ■
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 理学部物理科学科宮丸文章助教が「The 2nd THz Prize」を受賞しました。
「THz Prize」は、現在非常に研究が盛んなテラヘルツ光研究領域研究者の優
れた研究を評価し、奨励することを目的として、テラヘルツ光研究者の集まり
であるThe Terahertz Focus Groupが制定した賞です。

 今回の受賞論文・受賞者は3名で、そのうちの1件が宮丸助教です。

 授賞式は、2008年10月1日、European Optical Societyの国際会議場におい
て行われました。

 受賞論文及び選考理由は以下の通りです。

  "Highly sensitive terahertz imaging with plasmonic crystals"
  F. Miyamaru, M. W. Takeda and C. Otani

 宮丸助教の論文は、プラズモニック結晶と呼ばれる特殊な金属の微細構造体
の光学応答特性を調べ、自ら解明したメカニズムを元に、微量薄膜試料の超高
感度センシングを行ったものです。本研究成果は、物理学分野から出発し、化
学分析、生物解析、DNA解析、さらに医療診断まで応用できる可能性を持った、
非常に汎用的な成果です。     
                    (紹介文は信州大学HPより引用)

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 ┃イ┃ベ┃ン┃ト ┃ご┃案┃内  
 ┗━┗━┗━┗━ ┗━┗━┗━         
◎「信州大学東京同窓会」が2月7日(土)に旗揚げ!!
---------------------------------------------------------------------- 
拝啓
   寒冷の候、皆様方におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上
げます。このたび、信州大学東京同窓会を以下の通り開催することとなりまし
たので、ご案内いたします。なお今回から正式に同窓会東京支部が発足します。
つきましては、 学部を超えて多くの同窓生の皆様がご出席して下さいますよう
お願い申し上げます。
                               敬具
                  信州大学東京同窓会幹事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 日時:平成21年2月7日(土)15時〜19時15分
■ 会場:アルカデア市ヶ谷(私学会館)
     東京都千代田区九段北4−2−25 TEL:03-3261-9921
■ 内容: 
     15:00〜16:00  講演  山岸哲氏 山階鳥類研究所 所長 
                   (教育学部 昭和36年卒)
     16:00〜16:30 挨拶   小宮山淳氏 信州大学 学長
                報告   白井汪芳氏 信州大学 理事
     16:30〜17:00 総会
     17:15〜19:15 懇親会  
■ 会費:出席者10,000円  欠席者1,000円 (経費負担)
     当日持参あるいは郵便振替にて支払いをお願いします。
     口座記入番号:00140−7−389748
     加入者名:信州大学東京同窓会
     通信欄:学部名  学科名  卒業年度
     (振込用紙(青色)使用で、機械払いの方が手数料は安い)
■ 申込:
    1.連絡先 FAXあるいはMailで出欠のご連絡を下さい。
      ・FAX  042-482-0437 あるいは 050-8010-5095
      ・メール hzt03765@nifty.com
    2.連絡内容(記入の上でご返信下さい。)
      出席します    欠席します
      1.氏   名             
      2.学部・学科             
      3.卒業  年度             
      4.出  身  地 ・長野県内は市町村名も
      5.勤務会社  ・元or現 (無記入も可)
      6.郵便番号              
      7.住  所
      8.電話番号
      9.FAX番号                         
      10.メール・アドレス   

▲ ホームページ( http://www.shinshu-u.ac.jp/news/htm/01666.htm )
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 申込は一旦締め切られましたが、飛び入り歓迎とのことですから、いまから
でもご連絡ください。代表には”物理同窓会会長の”根建さんが就任予定です。

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 ┃理┃学┃部┃か┃ら┃冊┃子┃刊┃行┃の┃お┃知┃ら┃せ (再録)
 ┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━┗━         
◎『信州で学ぶ−信州大学理学部教員からのメッセージ』
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 信大理学部(松本市)は、同学部で授業を担当する教授らの研究テーマを高
校生に分かりやすく紹介した冊子『信州で学ぶ−信州大学理学部教員からのメ
ッセージ』を発行した。

 数理・自然情報科学科、物理科学科など6学科と山岳科学総合研究所の教授
や准教授ら、同学部で教える77人全員が寄稿。野尻湖(上水内郡信濃町)の
地底の堆積(たいせき)物から過去の気候変動を解明する、有機化合物を新た
に作り構造や性質を調べるなど、それぞれの研究分野を説明。科学の道に進ん
だ理由、将来の研究の夢なども記している。

 同学部の同窓会が年2回出す会誌の中で、教員の研究テーマを紹介している
ことから、昨年夏、同窓生の高校教諭らが高校生向けの冊子作成を提案。昨年
12月に編集委員会を設けた。武田三男学部長は「理工系の研究が面白いと思
うきっかけになれば」と話している。

 ●/   進路選択の参考にしてもらおうと、県内の全高校と全国の約60
/■   0校に配った。A4判、173ページ。直接取りに来る場合は10
 >\  00円、郵送の場合は1500円で分ける。問い合わせは同学部
     (電話:0263-37-3142)へ。
                                  (信濃毎日新聞WEB版より一部抜粋)

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  ┃O┃B┃/┃O┃G┃の┃現┃場┃か┃ら 《 第7回 》
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   ■ 情報処理から自然のなかでのものつくり、アートも視野に! ■
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    杉原 保幸(理学5S/電子研究室・長野県大町市在住)    5DEC.2008
   【白馬自然科学研究所 西丸震哉記念館 代表】 
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   τ'⌒`υ            今回ご登場の杉原さんは信州大学卒業後、千葉
   /´  `ヽ´⌒ヽへ     大学と都立大学(現首都大学東京)の大学院に学
 ε=≡● ≡丿 =з =3     び、教職などの社会人の経験を経たのち、現在は
                          仁科三湖の木崎湖畔で上記記念館を民間個人とし 
て運営されています。この夏にお邪魔しましたが、そのカフェで出されたカレ
ーとナン(奥さんの特製)が、とても美味だったのが忘れられません。杉原さ
んのいまに至る軌跡と“現場”について、以下に綴っていただきました。  
           ( http://www.supaa.com/kikou/sugihara01.html )
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 私、杉原は信州大学理学部に1970年入学の5Sです。この夏、同期物理科入
学の5人の友人と戸隠高原の宿で、飲みながらアコーデオンの演奏で学生時代
の懐かしい歌を楽しみました。職業は教員が3名、企業の研究員1名、その他
2名と教育職がやはり多いです。 

 一方、信大の自然科学研究会で一緒に活動した同期の友人は大町市の居谷里
湿原で野鳥の鳴き声を録音などしていましたが、北関東の医学部で研究・教育
職についており、他にも同様なポストにいる方もいるようです。 

 戸隠の宿では、物理学科らしく素粒子についての最新の話題も出ていたので
すが、私にとって埒外の内容でした。私は、物理学を自然科学の基礎と考えて、
物理学科に入学していたので、興味の対象はすぐに気象学や気候学などへと移
行し、それらのデータ解析から情報処理教育を専門とするようになっていたか
らです。その経緯を次に紹介させていただきます。 

 信大電子研では鷺坂先生にお世話になりました。気圧の精密計測についての
卒論において相関係数の計算(6Sの太平君が担当)は大型計算機の紙カード
でのバッチ処理でした。そして研究生として海洋研究所で初めての投稿論文の
データ処理も同様でした。千葉大園芸学部での修士論文においてはHPのプログ
ラム電卓、および紙テープでロードするミニコンがデータ処理ツールでした。
その後、農水省のグリーンエナジー計画での水稲の気候生産力のマッピングは
磁気テープやリモート端末処理による大型計算機からラインプリンタへのドッ
ト数値出力でした。 

 1983年、まとめて入った奨学金80万円程で購入したPC9801Eフルセット(8イ
ンチフロッピードライブ、プリンタ付、現在も手元に保管)は研究に役立つの
みならずNHKなどでのアルバイトの収入源ともなりました。都立大での博士論
文を、なぜかNEC8001(暗室に置かれていた)上のワープロソフトで、作成し
た記憶が残っています。 

     o      奨励研究員として一定の成果も得、都立大で大変お世話
   ⊂二二⊃   になった先生の、「学位を取ったら専門分野にこだわらず
  ⊂|   |⊃  研究者としての基礎ができたということで、新しいことに
   |___|   も挑戦しなさい」との言葉もあり、35歳過ぎて奨学金免除
   ()()()()()   機関のシンクタンクで、やっとサラリーマン社会人となり
         ました。都立大の院生室やその周辺(「凡人のための学習
研究法」という本は信大理学部時代に既に読んでいた)で言われていた学位、
就職、結婚の理想形(?)とはかなり違っていました。 

 2年半のシンクタンク生活は、ある程度フレックスタイムが利き、子育てに
は便利でした。また、通産官僚・ジェネコン・エネルギー産業などの方々と仕
事ができたことは良い勉強でした。仕事のツールはパソコンで、当時10メガの
ハードディスクが30万円もしていたことを覚えています。しかし、受託研究機
関では自分のやりたいテーマの設定はできませんので、都立大・気象学会の先
輩から話をいただき、群馬県の短大での情報処理関係の教員を16年やってきま
した。 

 2004年5月からは、母親の介護のこともあり、大町市の木崎湖畔に移り住み、
父親の代から永年ご指導いただいてきた食生態学者西丸震哉先生の記念館の設
立準備を始めました。手作りにこだわり、建物作りから内装、展示棚や額縁ま
で手がけてきました。 

 今年(2008年)、5月3日には西丸先生に講演をしていただき、オープニン
グパーティを無事迎えることができました。小規模な展示館ながら、「カンオ
ケに入ったときやりたいことはかなりやったなァ、とニンマリできる自分であ
りたい」という西丸先生の生き方などに啓発された方、山や自然に関心があり
好奇心旺盛な方には、くつろげる空間ができつつあるのではないかと考えてい
ます。 

 11月29日には、安曇野アートラインのシンポジウム「アートで街づくりは、
どこまで可能か!」で、美術の授業でお世話になった仁科先生のお話を38年ぶ
り聞けました。これからはレイクサイドギャラリー・西丸震哉記念館の地域に
根ざしたありかたを積極的に考えるところまでやっと来たなと感じています。 

                                以上 
● 関連WEBサイト ● 
西丸震哉記念館( http://park20.wakwak.com/~snsl/nishimarukan/ ) 

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 <再録>■「同窓会費」は終身会費として1万円。『会計細則』決まる!■
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 1.同窓会費は終身会費として1万円とする。一括払いを原則とするが、本
 人からの申し出があった場合は事務局長が分割払いを認めることができる。

 2.事務局長名で金融機関に同窓会の口座を設ける。事務局長が通帳・印鑑
 を 管理する。会計担当がカードを管理して口座からの出し入れなどを行う。
 
 3.在校生からの同窓会費徴収は、事務局が徴収日を決めて実施する。徴収
 後、在校生の会費支払い者リストは、すみやかに会長ほか、会計担当および
 関連事務局員に伝達する。

 4.金融機関への振込み手数料は会員の負担とする。

 5.会計担当は、年1回開催する総会を利用したり、メールで呼びかけたり
 して、 卒業生からの会費徴収に勤める。

 6.毎年開催の同窓会総会における参加費の徴集など会計管理については、
 その年の幹事が担当し、事務局が補佐する。必要経費は事務局から事前に仮
 払いのかたちで支出できる。幹事は開催後しかるべく早く収支を事務局に報
 告し清算する。 

 7.会計年度を4月から翌年3月とする。           ┳ξ
 会計はすみやかに決算報告を作成                  ●●●
 して会計監査担当から監査を受ける。               ●●
                                                  ●
 8.本細則の改正は総会で行う。
            ┏━┳━┳━┳━┓
 ▼下記いずれかの口座に┃同┃窓┃会┃費┃のお振込みをお願いします!
            ┗━┻━┻━┻━┛
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  ◆郵便局の場合/通常郵便貯金 
  記号:11150 番号:20343411
  口座名義:信大物理同窓会 代表者 武田三男(たけだみつお)
  住所:390-8621 松本市旭3-1-1

  ◆銀行の場合/八十二銀行 信州大学前支店
  店番号:421 普通預金 口座番号:650215  
  口座名義:信大物理同窓会 代表者 武田三男(たけだみつお)
  住所:390-8621 松本市旭3-1-1
           
 ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ◎編集雑記◎/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄

◆最近同窓会の仕事も充分にできないような状況が続いており、関係者の方々
にご迷惑をお掛けしておりまが,毎回内容豊富なメルマガが発行されておりま
       す.編集を担当されている高藤さんと,ご執筆頂いている同窓
  /\ ☆  生の方々と先生方に感謝致します.          (MI) 
 │○│    ■「学年幹事」「研究室幹事」に取り組んで早1年が経とうと
 │ │     しています。作業が遅々として進まなかったのですが、ようや
/| |\   く寺尾先生から学習相談員当時の教え子の推薦第一号をいただ
 ̄ ̄ ̄ ̄    き、動き出しました。たいへん感謝しております。   (HT)
●信大文理から早稲田の大学院に進まれた羽田女史から、同窓会の「稲門会」
や慶応の「三田会」の活動の様子と名簿の管理方法について伺う機会がありま
した。独立法人と化した信大も私学化していかざるを得ない訳で、たいへん参
考に。驚くべきことは、同窓会を「大学の生命維持装置」のように重視し、大
学と同窓会が一体となって地域で職域で毛細血管のように張り巡らせているこ
と。名簿については「個人情報保護法」どこ吹く風と、従前通りに印刷して堂
々と出版しています。振り返って、わが理学部同窓会は“5000人条項”を気に
して名簿収集活動すら各科にゆだねられた。「個人情報保護法」に対し、法の
主旨を超えて過剰反応していると反省すべき時期に来ているのかも。   (T)
○ 今年の素晴らしい出来事は、一度に3名の大先達がノーベル物理学賞を 受
賞せれたことです。物理を志した者にとって誇りであり希望が湧いて来た年で
した。一方、アメリカに端を発した金融危機は世界を同時不況に陥し入れ、年
を越えて猛威をふるうようです。先行き不安な気持ちで年越しをするようです。 
○ 宮地先生の「信州大学への追想」[文理学部の改組] の経緯は大変な事であ
ったと推察致します。歴史を知っておく事は、同窓会運営に必要な事です。中
島先生の「理系に女性が少ない」問題提起を頂きました。今後関係者の投稿を
頂きながら問題を掘り下げていきたく思います。                     (MM)

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■■■■■ MAILMAGAZINE BULLETIN 『信大物理同窓会報』0024号 ■■■■■
       ■ 2008年12月20日  編集・発行/信大物理同窓会事務局
      《編集委員》松原正樹(文理10)高藤惇(2S)太平博久(6S)
                        岩田真(19S)
     ┌──┐  (http://www.supaa.com/)
       │\/│ (info@supaa.com/) (makoto@insatell.co.jp)
  └──┘            ___________________________________________________       (C)信州大学物理同窓会事務局 無断複製・転載を禁ず        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         


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