武田教授の研究が報道される
   
朝日新聞が『フォトニックフラクタル』を1面トップに
■電磁波蓄える“宝箱”信州大・阪大など開発「穴あき立方体で
1千万分の1秒間」〜エネルギーの空中採取可能?

   

【2004年1月7日の朝日新聞朝刊記事から一部を抜粋】

 電磁波や光を閉じ込める技術は、広範囲の技術革新につながるとして国際的に激しい競争が続いている。従来はフォトニック結晶という特殊な結晶が研究の中心。だが、この結晶は小型化が難しく、閉じ込められる時間も最近までフォトニックフラクタルに比べて数分の1程度と短かった。

 武田さんは「2年前の大学入試で監督官をしていた時、フラクタルの専門家の本田さんと雑談になった。フラクタル立体の性質が研究されていないと聞き、『論文が1本 くらい書けるかな』と、この実験を提案した。結果に驚いた」と話す。

 フォトニックフラクタルを作り、実験を担当した官本さんは「まだ夢みたいな部分は多いが、大きさや材質の違うものを組み合わせれば、幅広い周波数の電磁波や光を閉 じ込められる。閉じ込められる時間ももっと長くしたい」としている。

[大高一雄・千葉大教授(物性理論)の話] すごい結果だ。ここまでいい性能のものはなかった。小型化すれば光も閉じ込められるのは、まず間違 いない。フォトニック結晶に関連する理論には、ノーベル物理学賞が出ているが、現在、実用化の難しさに直面している。今回の成果は理論、応用の両面で大きな刺激になるだろう。


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