第10回物理会総会は、2007年8月4日(土曜日)、信州大学理学部(松本キャンパス)にて開催されました。本総会の概要と感想を簡単にまとめさせて頂きます。
本総会は文理学部と理学部の卒業生、元教員、現教員、在校生の 34 名の方々が参加され、また、今回初めての試みとして、講演会と懇親会が化学科の同窓会(15名)と合同で開催されました。その為もあって大変盛況な総会となりました。総会の当日、松本の町の中では松本ぼんぼんがあり、理学部ではオープンキャンパス(自然のささやき)が開催されており、これらの行事が連動して総会を盛り上げているようにも感じられました。
特に、オープンキャンパスの開催により、夏休み中であるにもかかわらず、在校生、訪れた高校生や一般の方々で理学部は大変賑わっており、現在の理学部の活気を肌で感じ取ることもできました。
13:30からの講演会は、セイコーエプソンの羽片忠明氏(1981年繊維学部卒)に、「商品創りにかける私の思い」という題目で熱弁を奮って頂きました。座長は8S 横山氏が担当されました。講演は、会社の概要から始まり、技術者として大切にしていること、プリンター用静電アクチュエータ開発の紹介と続き、最後に、商品創りについての氏の思いが語られました。熱意のこもった氏の口調には人を引きつける魅力があり、最後まで興味深く拝聴することができました。
講演の中で、氏は、技術者として大切にしていることとして、「現物、現象をよく見て、診る。そして単純化する」と「仮説と検証の繰り返し」ということを何度か繰り返し述べておられ、この点が強く印象に残りました。これらのことは、物理学の典型的な研究手法と共通するものであり、物理学科の卒業生の一人としては、ものづくりの根底に物理学の方法論があると言うことを確信することができて、少し誇らしい気分になりました。
本講演会には、オープンキャンパスからの参加もあり、常時150 名を超える聴衆が氏の講演に聴き入り、また、講演中及び講演後には活発な討論がなされ、大変有意義な講演会であったように思われます。
15:05 から始まった総会は、会長(文理7 楠氏)の挨拶と来賓(勝木先生)の祝辞の後、選出された議長(2S 小西氏)によって議事が進められ、年次報告(4S 武田氏、2S 高藤氏)、会計報告(12S 近藤氏)、監査報告(文理10 松原氏)、新役員の選出が順に審議され、承認されました。
参加者からは同窓会の名簿に関する質問があり、今後の名簿の扱いに関する議論がなされました。最後に、来年度の総会についての提案があり、文理10 三上氏、6S 太平(たいら)氏、12S 近藤氏の3名を幹事として、来年5月頃東京で開催されることが全員一致で承認されました。
化学科の同窓会との合同の懇親会は、16:30頃から旭会館で開催されました。合同と言うこともあり50 名近い参加者による大変盛況な懇親会となりました。司会は文理15 美谷島氏が担当されました。会長の挨拶、理学部長による乾杯で始まり、同窓生同士の歓談で盛り上がりました。会の途中、多くの同窓生からの一言もいただき、一方で、物理科と化学科の同窓生同士の交流を得る機会にも恵まれ、大変良い懇親会であったように思われます。
最後に、全員が会場でひとつの輪になって肩を組み、恒例の「春寂寥」の高唱(文理11 清水氏)があり、18:00 ごろ盛会のうちに総会は終了しました。
今回の総会は、文理11 清水氏、文理15 美谷島氏、4S 武田氏、8S 横山氏、02S 齊藤氏がの幹事を務められました。このような会を開催して頂いた幹事の方々に感謝致します。
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▲開演30分ほど前から、受付を始める |
▲記念講演には沢山の聴衆がつめかけた
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▲熱弁をふるう羽片氏は繊維学部のOB |
▲テーマは企業における人材育成にも及ぶ・・ |
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▲幹事・清水(文理11)さんの報告から総会開始 |
▲当同窓会会長・楠秀恵(文理7)さんからのご挨拶 |
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▲新たに当同窓会役員に選出された岩田真さん |
▲来年の総会(東京)幹事に決まった3名の紹介 |
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▲近著の2冊を手にされてお元気な勝木渥先生 |
▲化学学士会と合同で開いた懇親会は賑やか |
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▲伊藤理学部長も駆け付け、乾杯の音頭を・・ |
▲武田事務局長ほか最強(?)4Sのメンメン |
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■報告・文/岩田 真(19S) ■写真撮影/高藤 惇(2S)
=第10回信州大学物理会総会幹事= ■清水邦男(文理11) ■美谷島実(文理15) ■武田三男(理学4S) ■横山敏彦(理学8S) ■齋藤 祐(理学02)
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