第18回信州大学物理会 総会

◆2015年5月23日(土曜日)、信州大学理学部(松本キャンパス) に於いて第18回物理会総会が開催されました。
14:00開会、記念講演は、佐藤篤司氏(理学4S・素粒子研究室/防災科学技術研究所雪氷防災研究センター元センター長 )に「雪と氷の不思議な世界を研究して」 と題して講演をしていただきました。
   佐藤さんは信州大学卒業後、北海道大学大学院に進学し、雪や氷の研究をされました。
以下に、記念講演会と第18回総会の様子を報告します。


《 記念講演会 》

   佐藤篤司氏 (防災科学技術研究所雪氷防災研究センター元センター長/理学4S・素粒子研究室 )に、     「雪と氷の不思議な世界を研究して」 と題して講演をしていただきました。

  • 雪・氷の特性

  • 雪崩の衝撃力の測定

  • 人工降雪機の製作

  • 災害予測システム

  • 地球温暖化

  • 宇宙の氷
など興味深いお話しをしていただきました。

    記念講演会内容(←クリック)

《 第18回物理会総会 》

[1]来賓挨拶

   根建会長(文理9回)の挨拶

   物理同窓会の人数を増やしていくことが課題である。 スカイプ会議を月1回実施しているが、新人に参加してもらうようにしたい。 会員登録者を増やし、総会に多くの会員を連れてきてほしい。

   武田三男副学長(4S)の挨拶

   理学部は改組され、この4月から6学科が数学科と理学科の2学科になった。 理学科の中にコースがあり、物理学科は理学科物理学コースとなった。 28年度からは工学部と繊維学部も改組される。経済学部は法経学部となる。 理工学大学院は農学部も含まれることになる。

   川村嘉春コース長挨拶

   この4月から、物理学科は理学科の5コースの一つとして理学科物理学コースに改組された。 ねらいは学科の垣根を低くして連携を深めることにある。コースに3つのプログラムを用意した。 標準、先進的プログラム、学際プログラムである。 先進的プログラムでは早期に研究を始め、大学院の学習・研究を先取りする。 学際プログラムでは幅広い学習をする。入試では推薦入試をやめ、後期学科試験を復活させる。

   以上のような挨拶がありました。

[2]議長、書記選出

   議長に小西義男さん(理学2S)、書記に渡辺規夫さん(4S)が推薦され、拍手で承認されました。

[3]一般会計・年次活動報告

1.活動報告

   事務局長の藤惇さん(理学2S)より一年間の主な活動報告がありました。
   2014年秋よりメルマガをPDF化した。写真が掲載できるようになり、好評である。 スカイプ会議を毎月1回行っている。これは他の同窓会には見られない取り組みである。

信州大学物理同窓会をめぐる情勢と今後の課題(活動指針)

(1)信州大学における3つの大きな状況変化

   @ 教員数の減少、大学への交付金の減額

      教員全員が信州大学学術研究院の教授等となった。

   A 理学部が数学科と理学科の2学科制に移行。

     物理科学科は物理学コースになった。

   B   校友会が発足した。活動資金は大学から出すことになった。

      昨年、発足記念イベントが開かれた。

(2)学年・研究室世話人にもっと活躍していただくために

   研究室世話人の組織を作ったが十分には機能していない。 連絡がつかない世話人が少なくない。

   川村コース長にお願いして1年生から修士2年までの6学年分の世話人を決め、本日昼に学生世話人会を開催した。 学生世話人会の幹事は修士2年の学生を選出した。10年来の念願であった学生世話人を選出でき、本日世話人会を開催できた。

(3)WEB会員登録者の拡大のために

   信州大学物理学科の卒業生は文理時代からあわせて67学年1,800人いる。 WEB会員に登録しているのは250人でこのところ増減なしで推移している。これを当面300人に増やしたい。

(4)就職支援セミナーの継続推進

   就職支援セミナー講師選定のために、名簿の充実が必要である。

2.就職支援セミナー活動報告

   三澤進さん(文理16)から,1月に行われた就職支援セミナーの活動報告がありました。
   昨年度は市民タイムスの広告営業をされている宮本さん、ニコン知的財産権の仕事をされている太平さん、 三澤進さん(元県内中学校校長)の3名が講師として講演した。参加者は15名ほどであった。
   宮本さんからは就職試験で、人事トップとコンタクトを取ったり、会社に自ら電話するなどのアプローチをしたという話があった。
   太平さんは企業の特許について、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんによる特許訴訟には疑問点があったとの話から始めて、 技術者として必須の知的財産についての話をされた。 三澤さんは文科省の推進しようとしている教育政策と教員になる心構えについて話された。 現場を知らないで教員になって途中でやめる人が多いという問題点の指摘もした。

3.決算報告・予算案

   近藤一郎さん(12S)から決算報告があり、予算案が提案されました。
   総会に参加していない人たちからいただいたカンパは手つかずで残っているとのことです。

5.監査報告

   松原正樹さん(文理10)から適正に会計処理されていることを確認したという監査報告がされました。

   以上の一般経過・年度活動報告、「就職支援セミナー」活動報告、決算報告、監査報告、予算案が一括審議され、全会一致で承認されました。

   次回総会は幹事  三上さん(文理10)、太平さん(6S)、 近藤さん(12S) 、武原さん(22S)、植田さん(91S) 、得能さん(95S)=予定= により2016年5月28日(土)東京大手町サンケイプラザで開かれることが報告されました。

《写真撮影》

   総会終了後、参加者全員で写真撮影しました。

《 懇親会 》

   名誉顧問の宮地良彦先生、永井寛先生のご出席をいただき、懇親会が開かれました。

   物理学コース長の川村嘉春先生は挨拶で「同窓会員のいろいろな分野での活躍から大学での教育が社会的にどのような意義があるかを知ることができて、 励みになる」という挨拶がありました。

   川村先生のご発声で乾杯。世代を越えて歓談の輪が出来、 親交を深めることができました。 とりわけ今回は学生世話人会の学生諸君が総会の準備を手伝ってくれました。 その学生諸君にも参加してもらい、ショートスピーチをしていただきました。 各世代のショートスピーチも同窓会員の各界での活躍の様子が垣間見ることができ有意義でした。

   最後は、清水さん(文理11回)の音頭で「春寂寥」を斉唱し、松原副会長の閉会の辞により締めくくられました。

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▲開会前  ミーティング

▲若手メンバー


▲根建会長よりあいさつ

▲武田副学長


▲川村物理学コース長
 

▲三澤さんより就職支援セミナーの報告


▲名誉顧問の永井先生

▲懇親会の様子


▲スピーチを聴き
  場が和みます。

▲お元気な名誉顧問の宮地先生


▲藤事務局長より
 若手の紹介

▲2次会 宮地先生と
 根建会長、松原副会長


  日時:2015年5月23日(土)
  於:信州大学理学部(松本)

 ●記念講演会
  「雪と氷の不思議な世界を研究して」
    講師  佐藤篤司氏
  (防災科学技術研究所雪氷防災研究センター元センター長、理4S)

 ■後援
  長野県教育委員会
  松本市教育委員会
  信濃毎日新聞
  中日新聞社
  市民タイムス
  松本タウン情報
  テレビ松本ケーブルビジョン

 ■第18回総会幹事
   三澤 進(文理16)
   高藤 惇 (理2S)
   上條 弘明(理9S)
   志水 久(理91SA)
   宮本 樹(理02S)
   足立 大輔(理03S)
   田中 優也(理11S*)
   藤江 泰弘(理11S*)


 ■写真撮影/藤 惇(理2S)/太平 博久(理6S)
 ■報告/渡辺 規夫(理4S)
 ■WEB制作/小松 徹夫(理16S)


●「信州大学物理同窓会」事務局●

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