第20回信州大学物理会 総会

◆2017年5月27日(土曜日)に当会第20回総会が松本で開かれ、のべ50数名の出席者があり、過去最高の盛り上がりとなりました。恩師からは当会 名誉顧問の宮地先生・永井先生、同窓生でもある美谷島先生が、現役の先生方からは樋口コース長はじめ、竹下先生、川村先生、中島先生、松本先生、志水先生、長谷川先生の7名のご参加をいただきました。また理学15S卒業生からは7名もの出席があり、学年別参加者としては過去最多となりました。 

 総会での審議事項(活動報告・方針、人事案、会計報告)は原案どおり承認されました。そのあと「鷺坂先生・勝木先生追悼会」に移り、黙祷のあと仁藤清司さん(1S)と足助尚志さん(17S)が両先生への弔辞を述べ、哀悼の意を捧げました。目頭を押さえる光景も見られ、出席者のひとりは「親しくして頂いた先生方が続けて亡くなられたことは、昔の楽しかった物理教室での出来事が消えていくようで寂しさを感じました」と感想をもらしていました。




1. 年次活動報告

 12:30より総会幹事や学生世話人を交えて臨時役員会、そして13:30より受付開始。定刻の14:00より年次総会が始まりました。冒頭に太平博久(6S)会長の開会宣言があり、武田三男(4S)副学長と樋口雅彦物理学コース長からご挨拶をいただく。議長に松原正樹(文理10)副会長が選出され、藤惇(2S)事務局長より一般経過・年次活動報告が「信州大学物理同窓会の2016年度活動報告と今後の活動方針」(会報次号2017年秋号に掲載予定)の資料に沿って説明と報告がなされました。月に1回の役員会(SKYPE会議)、年4回の会報の発行、年に1回の総会の3つを三本柱にして活動しているとの報告。

 世話人は6研究室のすべてと69学年の内、47学年で学年世話人が決まったこと。 各学年でいかに活動を盛り上げていくかが課題であるとのこと。今回15Sが7人参加したが学年世話人の取り組みによるもので、模範的活動。ただし、全般的には世話人の活動は低調。せっかくの組織を生かせていない。積年の課題との見解が表明されました。

 WEB会員登録者が2014年度からの拡大運動により、2016年度は49人の新規加 入者があり、329人に達しました。学生会員の加入も伸びています。今年度も拡大運動を 続け、近い将来に500人を目指したいとの目標が述べられました。1月開催の第7回「就職セミナー」には学部3年生と修士課程1年生のほと んど全員が参加。毎年、一定の役割を果たしているようで、今年度もコースから開催要請が入っていると紹介されました。

 メルマガ会報のPDF化により、写真が掲載できるようになり、好評とのこと。 30ページを目標にしているが、書いてくれる人が多くなり、中身も濃くなってきている。会報編集委員が高齢化しているので組織の若返りが必要であろうとの見解も。

 今後は、季刊の会報と不定期の「信大物理まつもと便り」の発行を踏まえ、47学年プラス6研究室の世話人がどのように会活動に参加してもらうか、そのことによる裾野をどう広げるかが大きな課題と締めくくられました。ふたりの新任役員、松本成司氏(20S/素粒子・WEB担当、学生世話人会担当)と來田歩氏(22S/物性・編集委員)は全会一致で承認されました。このあと、近藤一郎(12S)会計担当から決算・予算案報告がなされ、承認されました。

2. 鷺坂修二先生・勝木渥先生 追悼会

 続いて「鷺坂修二先生・勝木渥美先生追悼会」に移り、三澤進(文理16)幹事の司会のもと、仁藤清司(1S)さんが鷺坂先生への、足助尚志(17S/12SM)さんが勝木先生への弔辞を述べられた。出席した卒業生の中には、目頭を押さえる光景も見られました。

3. 記念講演会

 15:00定刻に、鳥塚潔(13S)さんによる記念講演会。 演題は「物性研(信大勝木研究室)から物性研(東大物性研究所)まで」〜困難を乗り越え、挑み続ける最先端の物性物理学を話そう!〜。鳥塚さんの現在の研究課題とこれまでの経過を振り返る内容で、一般市民数名も加わり講演を聞き入った。

4.  懇親会

 記念撮影のあと会場を旭会館の2Fライジングサンに移して、お待ちか ねの懇親会。宮地良彦先生も姿を見せ、美谷島實先生もご参加。ご招待した 現役教職員、 竹下徹、川村嘉春、樋口雅彦、中島美帆、長谷川庸司 の各先生にもご出席いただいた。永井寛先生は早くに帰宅されて懇親会は欠 席となりました。当会初代会長の平林喜朗さん、前会長の根建恭典さんの姿も ありました。学生・院生からは、吉田俊輔(012S)学生世話人会会長ほか6名 が参加してくれ、森岡利伸さんが世話人を勤める15Sからは、なんと7 名が出席され、特筆ものでありました。

 懇親会の最初に宮地先生からスピーチをいただきましたが、92歳とはとうてい思えない元気なお声で、現況の社会情勢などについて皮肉を交えてお話をされました。竹下徹教授に乾杯の音頭をとっていただき、宴は始まりました。あちこちで元気に談笑する声が響きます。途中からは、マイクを回して全員が近況報告を行う。あっという間に時間が来てしまい、最後の締めは、皆で肩を組み、いつものように「春寂寥」を歌い、次回総会での再会を誓いあったのでした。出席者45名。そしてご寄付をいただいた方が51名。誠にありがとうございました。

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▲司会の小島世話人総代

▲武田副学長のご挨拶


▲樋口コース長のご挨拶

▲藤事務局長から報告


▲仁藤さん鷺坂先生へ弔辞

▲足助さん勝木先生へ弔辞


▲鳥塚さんの記念講演

▲瀧澤さんから花束贈呈


▲宮地先生のスピーチ

▲乾杯の音頭は竹下先生


▲学生世話人や若手OB

▲最後はやはり「春寂寥」


  日時:2017年5月27日(土)
  於:信州大学理学部(松本) 旭会館ライジングサン

 ●記念講演会
  「物性研(信大勝木研究室)から
     物性研(東大物性研究所)まで」
    講師  鳥塚 潔 氏
  (東京大学物性研究所外来研究員、理13S)


 ■第20回総会幹事
   三澤 進 (文理16)
   藤 惇 (2S)
   渡辺 規夫(4S)
   臼杵 英男(8S)
   上條 弘明 (9S)
   松本成司(20S)
   志水 久 (91SA)
   宮本 樹 (02S)
   足立 大輔 (03S)

   ※協力:学生世話人会 
   加納 顕悟(012S)
   吉田 俊輔( 〃 )=会長=
   日比 宏明(013S)
   大西 太郎(014S)
   高田 郁也(015S)
   山川 拓人( 〃 )
   大澤 遼 (016S)
   対比地 剛(016S)
   服部 周平(016S)


 ■写真撮影/藤 惇(2S)/太平 博久(6S)
 ■報告/渡辺 規夫(4S)ほか


●「信州大学物理同窓会」事務局●

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