信州大学文理学部同窓会報 第29号1面

  ■同窓会の将来に向けて  新会長 北澤 千和(5化)

 会員の皆様にはご清祥にて、それぞれの地域や組織においてご活躍のこととお喜び申し上げます。日頃は本会の発展と充実のためご理解とご協力を頂き、誠に有り難く厚くお礼申し上げます。

 さて、昨年六月の総会において同窓会長の重責をお受けすることになり、以来一年が過ぎようとしております。幸い有能な執行部並びに運営委員の皆様の綿密な連携とご協力によって、同窓会の運営を滞りなく進めて参ることができました。

 過日申し上げたように、今期の目標として、(一)同窓会の今後のあり方と方向づけ (二)趣味やスポーツを通じて会員相互の交流と親睦を図ること (三)母校遺構の重要文化財指定への継続的促進 以上三点を挙げて参りました。

 (一)は、我々同窓会にとって重要な課題であり早急に結論が得られる問題ではありませんが、会員皆さんの意見をお聞きしつつ糸口を探ることに加え、現在進行しつつある大学の独立法人化の中で、例えば実学の学部に比べ社会的に評価されにくい学部の場合、同窓会組織に期待する面が出てくる可能性をも考慮して検討する必要を感じております。

 それと内容は異なりますが、信州大学としての独自性を出すため人文学部、経済学部、理学部の三学部を母体とする School of Art and Sciences の大きな学部を創設し、教養教育を徹底的に教授する抜本的な改革案が最近提案されたことを聞いております。ともあれ人文、理学、経済各学部同窓会との交流を図りつつこの課題に取り組んでいくことを考えています。

 (二)は四月に開設された「同窓会談話室」を会員の交流の場所として大いにご活用ください。同時にまた音楽とスポーツ都市、松本市の文化的創造の拠点として市民に向け情報を発信して頂きたいと思います。

 次に(三)の母校遺構の重要文化財指定の申請については、去る三月に行われた旧松高講堂修復完了記念式典において、有賀松本市長は平成十九年度市制百周年に向けて重要文化財に申請すると挨拶の中で明言されました。また長野県文化財保護審議委員会においても申請は既定の事実であると委員のお一人からもお聞きしております。

 そこで突然ですが、これに関連して、講堂東に在った煉瓦造りの旧図書館の復元を提案させて頂きたいと思います。この件は勿論、旧文理講堂・本館校舎の重要文化財指定完了後の事でありますが、この実現を希望する声もかなりあると聞いております。松本市民の世論の高揚に併せて実現に向けてご協力願えれば嬉しく思います。

 以上、今期の三目標について現在までの取り組み状況を申し上げますとともに、提案に付け加えさせて頂きました。

 最後になりましたが、会員皆様の今後のご健勝をお祈り申し上げます。

●平成13年5月15日 発行