第7回信州大学物理会 総会  part2

第7回物理会総会(5月22日/信大理学部・旭会館)のポスターです
第7回物理会総会記念講演会の講師・雫二公雄氏と原豊氏のレジュメ

 僕にとっての当面の「たい」は、「ベンチャー」というものに在ります。これについて語り出すときりがなくなるので、えいやっと一言で書きますと、この国の将来は新進のベンチャーをどう育成し、その中の幾つかを世界規模にまで育てられるかにかかっていると思います。大企業や、既存の中小企業では駄目なのです。

 僕自身IT分野でのベンチャー企業(ハードウェアよりむしろソフトウェアやアルゴリズムの分野でのベンチャーです)と交流し、その中の数社の顧問や非常勤取締役を務めています。そこで、痛感するのはこの分野でも東京一極集中の傾向が顕著であること。殆どがDomestic Mindsetの枠をぶち破れていないこと。優秀な若手知的労働力の継続的供給が困難なこと。経験、人脈、知識、営業力を網羅する広範な支援ネットワークの構築が急務であること。などです。無論、わが国の金融機関のこの分野への感度の鈍さや、政府、官界のビジョンの無さなどは、とりあえず脇に置いての話です。

 そこで、当面僕にとっての上記の「・・・・」は、「東京中心のITベンチャーを信州に繋げたい」、「安曇野にベンチャーのラボ・センターを作りたい」、「信大で物理を学んだ人たちの“本質を捕まえ”、“原点に還る”能力をそこに積極的に吸収したい」、そして「支援ネットワークのシニア達で、安曇野に温泉付きのコミュニティを作りたい!」ということになるのです。

 そういう下心があっての、今回の講演会でした。幸いにして今回の講師の原、雫両氏も少なくとも「温泉付きコミュニティ」に関しては、志を同じくするグループの仲間でもあります。

 今回の講演会は、現役の学生諸君も若干名参加していただけましたし、宮地先生からは「あれは、物理だけでなく理学部全体に聞かせたい話だった」との評価もいただけました。又懇親会の席上では、文理の先輩から、「あの話はハードに偏っていた。もっとソフトよりの話が必要では。」とか、「研究成果を発掘に来るTLOだけではなく、企業や社会が何を求めているかを、逆に研究者に提案するTLOもあって然るべきだろう。」などというコメントを戴きました。こういう意見が返って来るのは、まさに今回の講演が皆さんの中に一石を投じることができたことの証左だと思います。

 それに何より、今回の松本来訪で講師二人とも信州ファンになってくれたのが良かったですね。

 松本で開催する「物理会総会」には、「外部」からの講師を招いて、色々な刺激を持ち込んでもらう。そして東京での「物理総会」では、首都圏在住の同窓生に、信州の香りを存分に味わってもらう。そうして、共々に「たい」を大きく育てていく。そういうものになったら、この集まりも殊更意義だのなんだのと言わずとも、楽しく有為なものになっていきそうだと思います。

 今回、事務局の高藤さんから、「感想文・報告を書いて欲しい」と依頼されましたが、当日僕自身は講演会に集中しており、総会中も時々中座しました。従って総会の議事内容、議決事項の詳細についての報告は、別に適役の方にお譲りし、専ら講演会を中心にした感想を書かせていただきました。

 当日の皆さんのご協力には改めて衷心より感謝申し上げます。又来年、今度は東京でお目にかかりましょう。

 以上
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▲懇親会会場は医学部との間に建つ旭会館1F

▲宮地先生と話すのは松本節子さん(文理13)


▲在学生一同。右端は新1年生の小林一行さん

▲講師の方々も懇親会に参加いただきました


▲時のたつのも忘れて、昔の話に花が咲きます

▲東大入試中止の年に入学した4sの三人


▲文理の11回。当時は1学年4〜5人で教官が4人

▲文理10回。宮地先生もこのときに赴任された


▲新旧会長と副会長も。思誠寮仲間でもある

▲永井前学部長を囲んで談笑がはずむ

■文/福井 眞(3S)
■写真撮影/高藤 惇(2S)


●「信州大学物理同窓会」事務局●

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